佐賀県鳥栖市で去年9月、面識のない高齢女性の頭をハンマーで殴り殺害したなどとされる元長崎大生の男(26)の裁判員裁判が始まりました。男は、起訴内容を認めるとともに動機について「刑務所を居場所にしようと考えた。人を襲うしかないと思った」などと証言しています。

◆殴られた女性は「くも膜下出血」で死亡


短髪に眼鏡をかけ黒のスーツを着用して法廷に姿を現した元・長崎大学薬学部生の山口鴻志被告(26)。去年9月に佐賀県鳥栖市で大塚千種さんの頭部をハンマーで複数回殴り殺害したなどとする起訴内容について裁判長から誤りがないか尋ねられるとはっきりとした口調でこう答えました。


山口被告「すべて間違いありません」

RKB植高貴寛「大塚さんは当時、隣に住む親族の家で除草作業をしていました。悲鳴を聞いて駆けつけた近くの住民が、倒れている大塚さんを発見したということです」

去年9月、大塚さんは外傷性くも膜下出血による脳機能障害で死亡しました。警察は事件と事故の可能性を視野に捜査を始めましたが近所で事件を疑う声は聞かれなかったといいます。