18日告示される富山県舟橋村の村議会議員選挙、結果次第では古越邦男村長が辞職に追い込まれる形となります。告示日前日の17日、古越村長は辞職を免れるため自身を支持する候補者擁立に動きますが・・・。

舟橋村 古越邦男村長(17日):
「安心して住める、笑顔がある街づくりを進めるためにも頑張っていきたいなと」
記者の質問に答える古越村長。



日本一小さな村で知られる舟橋村が、パワハラ問題を巡って大きく揺らいでいます。



9月16日の舟橋村議会。

舟橋村議会 森 弘秋議長(当時):
「賛成の諸君の起立を求めます。起立6名であります。原案の通り可決されました」



本会議では古越村長に対する不信任決議が全会一致で可決しました。発端は役場内で10年以上に渡り横行していたパワハラ問題です。

当時副村長だった古越村長の責任が問われ、村長は辞職するか、議会を解散するかの選択に追い込まれる形となりました。



古越邦男 村長:
「議会を解散するため通知します」

村長が選んだ道は議会の解散。可決されてから1時間後の決断でした。

森 弘秋 議長:
「非常に残念です」

古越邦男 村長:
「私も残念です」

異例の形で村議選へと発展。注目は反古越派が何人当選するかです。



これまで定数7の村議選に立候補を表明しているのは、前職5人、元職1人、新人1人の7人。そのうち村長に対して不信任決議を提出した竹島前村議はいまもその姿勢を変えていません。



記者:
「竹島さんが(村議選で)再選された場合、村長に不信任決議案を出す考えはありますか」

竹島貴行 村議(当時):
「当然です、当然です。そうならないように村長にはしっかりと熟慮していただきたい」



竹島氏を含む立候補予定者7人にチューリップテレビが取材したところ、6人が不信任案に賛成する意向を示しています。



改選後の臨時議会で不信任案が再度、提出されることは確実で、今の情勢だと村長が失職する可能性が高くなっています。

自身の支持者を送り込もうと、古越村長も候補者擁立に力を入れ、これまで5人に要請してきましたが…。


古越邦男 村長(17日):
「状況的に厳しいということで辞退させてくれという方もいらっしゃいました。いまのところ、1名の方にお願いしていると。なんで火中の栗を拾うようなことをするのと家族から言われているという話も聞きますし、非常に悩んでいるのは確かだろと」



舟橋村の今後の舵取り役に大きな影響を及ぼす村議選。10月18日告示、10月23日投開票で、現時点では選挙戦になるか流動的です。