「自分の中で答えが見つかった」主張を変えた立花氏支持者

立花氏に賛同し、県議らを誹謗中傷していた人の中には、最近になって主張を一変させた人がいる。

兵庫県出身で、現在は北海道在住の男性。斎藤知事を擁護し、反対派を攻撃する投稿をしてきた。

兵庫県出身 北海道在住の男性
「立花さんの演説をメインとして切り抜いて投稿していました」

――どういうきっかけで?

兵庫県出身 北海道在住の男性

「他の人も切り抜きとか結構YouTubeでアップされるんですけど、再生回数が跳ねてるのを見て、いいなと思っちゃって、『僕もやったら伸びるかな』がスタート」

男性の投稿は、立花氏や斎藤知事側の急先鋒として拡散されていった。斎藤知事の演説を切り抜いた動画は1500万回表示されたという。

斎藤元彦 知事
「文書の問題でも、私はおねだりなんかしてないですから」

動画を広めたかった男性は、「チームさいとう」と名づけられた支持者が集まるチャットで拡散を依頼していた。

兵庫県出身 北海道在住の男性
「これは動画拡散アカウントですかね。ここに入ってる人たちが、それぞれ作成して『拡散してください』と。例えば『複数アカウントで拡散してください』とか」

そして批判する相手に対しては、立花氏の手法を真似して反撃した。

兵庫県出身 北海道在住の男性の投稿
「『バカ』と言われましたので貴方も刑事告訴させていただきます。27人目です!」

苦情電話をかけるよう電話番号を晒す行為も…

さらに男性は、斎藤知事を追及していた県議たちを名指しして、誹謗中傷を繰り返すようになった。

兵庫県出身 北海道在住の男性の投稿
「竹内、丸尾、上野の悪事は見えないフリですか?」

男性は丸尾まき県議らについて、根拠のないデマを広め、ネット上で辞職を求める署名を立ち上げていた。

こうした動きについて、丸尾県議は2月、我々の取材に対し…

兵庫県 丸尾まき 県議
「『議員辞職しろ』『百条はやめろ』とかそんな声がわっと広がるんです。その中で、ずっと事務所で仕事してるような状況で、もう本当に一人ぼっちだと」

男性は、こうした発信をするようになった動機について…

兵庫県出身 北海道在住の男性
「立花さんに似てるんですけど、過激な言葉を入れた方が(投稿が)伸びるというのが見えてたんですね。悪意があったわけでもなく、ただ伸びるっていう、そこだけ。攻撃的スタイルの方が、(立花氏)支持者もですけど、批判派も食いついてくるんで。それでダブルで伸びるっていう感じで」

だが男性は、3月に入って突然、丸尾県議に謝罪した。なぜ態度を変えたのだろうか。

兵庫県出身 北海道在住の男性
「丸尾さんのこれまでの活動を見ようと思って、Facebookでさかのぼって見てたんです。それを見て、素直に兵庫県議会議員として、丸尾さんほど熱心に仕事をされてる議員っていないんじゃないかと思って。もう1回、百条委員会とかを見直したんですね。

斎藤さんのやった対応って間違ってたな、と自分の中で答えが見つかって。(自分は)どんだけ攻撃されても、謝って謝罪して、この間違った情報を流してる人をただしていくのが(立花氏・斎藤氏)擁護派にいた僕の責任かなと思う」