
■札幌圏のスーパー業界再編 メリットは
札幌市内では、撤退した『イトーヨーカドー』の後継店として、福住店、屯田店、5月頃オープン予定の琴似店が『ロピア』に。
そして、すすきの店とアリオ札幌店を『ダイイチ』が引き継いでいます。
一方、『西友』の店舗がどうなったかと言うと、市内9店舗を『イオン北海道』が引き継いでいます。
スーパー業界の再編は消費者にとって、どんなメリットがあるのでしょうか。
帝国データバンク札幌支店 情報部 渡辺雄大 部長
「客を招き入れるために各社知恵を絞って、どんどん競争が激しくなるにつれて、サービス・質も上がっていくので、それを客が選べる形になるので、競争が進むというのは、そういうメリットがある」
帝国データバンクの渡辺さんは、今後、道内のスーパー業界は“二極化”が進むとみています。
帝国データバンク札幌支店 情報部 渡辺雄大部長
「店舗のリニューアルとか、客を呼ぶためのあらゆる施策が資本的に余裕があるとできるけど、(規模が)中堅以下はある程度厳しい。場合によっては大手に買収されるか、単独でやったとしても、じり貧状況が続くような形であると。二極化がさらに進むと思う」

帝国データバンクによりますと…
・北海道は地理的に輸送などのコストがかかるため、外からの資本が入りにくく、道内企業内での競争になりやすい。
・今後、25店舗の出店計画がある道外企業の『ロピア』が成功するのか注目される。
・他の企業のさらなる工夫や知恵を絞る必要が出てくる可能性も。
消費者の節約志向が高まる中、各社の競争はますます激しくなりそうです。