戦後80年の節目にあたり、天皇皇后両陛下が来月7日、激戦地となった硫黄島を訪問されることが発表されました。

宮内庁によりますと、両陛下は来月7日に自衛隊機を利用して硫黄島に入り、先の大戦で犠牲になった日本兵をしのぶ「天山慰霊碑」や日米すべての戦没者の慰霊のために建立された「鎮魂の丘」などで拝礼し、供花や献水をされる予定です。

その後、自衛隊基地で元島民の家族や子孫らと懇談されます。

硫黄島ではアメリカ軍と日本軍の激しい戦闘で、日米合わせて3万人近くが戦死しています。

硫黄島には1994年に上皇ご夫妻が慰霊のために訪問されていますが、両陛下が訪問されるのは初めてです。戦後80年となる今年、両陛下は沖縄、広島、長崎を慰霊に訪れる見通しで、硫黄島が最初の訪問先となり、平和への思いを改めて示されます。

一方、両陛下は国賓として来日するブラジルのルラ大統領夫妻を迎えて、今月25日に宮中晩さん会などを開催されます。

宮中晩さん会が開かれるのはトランプ大統領を迎えて以来6年ぶりで、秋篠宮ご夫妻や佳子さまが出席されるほか、両陛下の長女・愛子さまが初めて出席されます。