年齢や障害の有無にかかわらず誰もが利用しやすいよう配慮されたアイデアなどに贈られる「やまぐちユニバーサルデザイン大賞」の表彰式が21日、山口県庁でありました。



「やまぐちユニバーサルデザイン大賞」の大賞を受賞した野田学園高校の田邉亜衣さんと、優秀賞の徳山高校の升永晴仁さんに賞状が手渡されました。



田邉さんの考えた「分かりやすい賞味期限」では、賞味期限を点字付きのテープ状にし、文字をより大きく、濃くします。

表示方法や位置を全商品で統一し、誰にでも見つけやすくするというアイデアです。

「家で両親が賞味期限切れに気づかなかった、もったいないと言い合っていた姿から考案した」といいます。

野田学園高校 田邉亜衣さん
「多くの人が安心安全に食事を楽しめたらいいなと思います」



升永さんの作品は「動く下駄箱」です。

学校で低い位置のげた箱を使用する友人を見て「大変そう」と思ったのがきっかけです。

徳山高校 升永晴仁さん
「靴を入れる場合は、メインボックスに靴を入れてタッチパネルで番号を入力します。その入力した番号に後ろのレールを通って靴が移動する仕組みになっています」

升永さんは「手が届かない高いところに靴を入れられるため、避難所など人が多く集まる場所で活躍できるのでは」と話していました。

このほか、萩商工高校の田中唯菜さんが優秀賞を受賞しています。



ことしは、県内の小・中・高校生などから288点の応募がありました。