社会福祉士として、障害への支援が十分に行き届く社会をつくりたい

たか子さんは、症状の違和感の原因を探ろうと、中学生のころから独学で脳の勉強していました。

こうした経験をもとに、将来は、社会福祉士として、障害への支援が十分に行き届く社会をつくりたいと意気込んでいます。

(たか子さん)
「当事者への誤解や無理解が、私たち当事者を苦しめ、症状を悪化させる原因になっていることに気づいていただきたいと強く思っています。この障害は目に見えないから支援しようにも難しいと思われている方は、健常者と同じように当事者にも接してほしいと切実に思っています。その意識だけで、当事者は生きづらさからわずかながらも解消されるということを私は確信しています」

(取材を担当した長友幸生記者は)
宮崎県の調査によりますと、県内で高次脳機能障害と診断された人や疑いのある人は、少なくとも7000人余りにのぼると推計されていますが、自分の障害に気づいていない人も多いということです。

まずは、高次脳機能障害という障害があるということを社会が認知すること、そして周りの人の理解やサポート体制の充実がいち早く広がることを期待したいと思います。

※MRTテレビ「Check!」3月21日(金)放送分から