長野県須坂市が、地元産ではないシャインマスカットをふるさと納税の返礼品にしていた問題で、村上総務大臣は21日、須坂市を制度の対象から除外することも含めて対応を検討するとしました。

村上誠一郎総務相:「ふるさと納税制度に対する信頼を損ないかねない重大な事案と受け止めている。本当に誠に遺憾であります」

村上総務大臣は21日の記者会見で、須坂市が産地を偽装してまで寄付を募集したのであれば大変由々しき問題としました。

村上誠一郎総務相:「須坂市に対して地方税法に基づく報告を求めたうえで指定の取り消しを含めて必要な対応を検討したい」

村上大臣の発言を踏まえて、須坂市の三木正夫市長は21日の定例会見で「重く受け止めている」と述べました。

これまでに、市に対して苦情などがメールでおよそ120件、電話で50件ほど寄せられていると明らかにしました。

三木須坂市長:「いろんな人の声を聞きながら反省して、より良い制度作りなり、色んな課題があるので1つずつ対応して解決していくことが大事だと思っている」

市は、ふるさと納税を担当する職員を5人増やして再発防止などの対応にあたるほか、今月25日には農家に向けた説明会を開くということです。

また長野県は、県内のすべての市町村に対して、不適切な運用がないか、来月11日までに自主点検するよう求めました。