琉球王朝時代の身分制度を記録する「琉球家譜」など貴重な史料3件が、新たに国の重要文化財に指定される見通しとなりました。



国の重要文化財に指定されるのは、古文書の部でそれぞれ県と那覇市が所有する「琉球家譜(かふ)」2件と、歴史資料の部で「宮良殿内家(みやらどぅんちけ)関係資料」1件の合わせて3件です。

このうち「琉球家譜」は、琉球王朝時代の士族「士(サムレー)」の家系に関する記録で、首里王府の組織や行政、当時の身分制度を伝える貴重な史料です。

また、「宮良殿内家関係資料」は、首里王府統治下の八重山島で首長を務めた宮良家に伝来するもので、文書や絵図など348点からなり、当時の生活文化を垣間見られる学術価値の高さが認められました。

これで沖縄の国指定重要文化財は合わせて43件となります。