思いを松任谷由実さんに伝えると返事が来た!

 2023年、行方不明から40年近く経ち、植村さんの記憶が人々から薄れるなか、『星のクライマー』の歌詞が刻まれた碑を設置することで、「植村さんの功績や挑戦心などを改めて知ってもらいたい」と考えるようになりました。

 (竹村英樹さん)「星のクライマーの歌詞があれば、みんな松任谷さんの思いとか、これを見に来てくれる人も出て、植村さんのことをまた思い出したり、考えたりしてくれるんじゃないかと思って」

 竹村さんは思いを手紙に綴り、松任谷さんに宛てて送ったところ返事があったのです。その後、何度かやり取りし、去年9月、松任谷さんから直筆の歌詞が届きました。

 (竹村英樹さん)「慌てて白い手袋を買いに行って、開封して指紋とかつけないようにしながら、おそるおそる開けて。本当に宝物中の宝物に触るような感じで。うれしさとちょっと怖さみたいなのが同居した感じでした」

 竹村さんは豊岡高校の同窓生らと歌碑設置などのプロジェクトを立ち上げました。費用の寄付を募ったところ、植村さんや松任谷さんのファンなどから400万円以上が集まり、ついに3月17日、冒険館に歌碑が設置されました。