植村さん消息不明の報せに募る喪失感 出会った『星のクライマー』

 植村さんの母校、豊岡高校OBの竹村英樹さん(62)。冒険館に松任谷由実さんの歌碑を設置するプロジェクトの発起人です。高校時代には学校で植村さんの講演を聞き、感銘を受けました。

(竹村英樹さん)「(植村さんは)自分たちに近い人だっただけに、もしかしたら僕たちも世界に通じるようなことができるんじゃないかっていう希望を持たせてくれるような、そんな感じを受けました。(植村さんが行方不明になったときは)自分たちの支えであったような人が突然消えるというか、消息不明になるってのはものすごくショックでした」
20250318_uemuranaomi-000349401.jpg 喪失感が募るなか、行方不明の約半年後に発表された曲が竹村さんの耳にとまります。それが『星のクライマー』。松任谷由実さんが植村さんのことを思って詞を書いた曲です。

 (竹村英樹さん)「植村さんのことを歌にしてくれたってのがまずうれしかった。(レコードを)すぐに買いに行って、下宿先で繰り返し繰り返し聞きました。それから40年余り、この歌が私を支えてくれたっていうか、そういう歌です」

 元々、松任谷さんの大ファンだったという竹村さん。仕事で悩んだときなどには、『星のクライマー』を聴いて前向きな気持ちを取り戻し、乗り越えてきたといいます。