世界初「5大陸最高峰の登頂者」となった植村直己さん

 (植村直己さん)「こういう厳しいことをやらないと自分の満足を得られないのかな。俺の人生とはなんだろうな」

 1941年、現在の豊岡市日高町で生まれた植村直己さん。明治大学在学中に本格的に登山をはじめ、卒業後は世界各地の山々をめぐりました。

 1970年5月には、日本人として初めてエベレストの頂上に立ち、8月には北米最高峰のマッキンリーに単独で登頂。世界で初めて5大陸最高峰の登頂者になりました。

 登山以外にも犬ぞりによる単独での北極点到達など、数々の偉業を成し遂げ、世界的な冒険家となりました。

 (植村直己さん)「ある程度1つの覚悟は必要だと思いますけど、今までの行動の中で、死んでもいいからやろうという気持ちは一度も思ったことはないと思います」

 しかし、1984年2月、マッキンリーの冬季単独登頂で成功を伝える無線交信を最後に、消息を絶ちました。
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 地元・豊岡では、ずっと郷土の誇りとして敬われ続けています。