(中村俊行さん)
「盛岡ですと有名なのが、さんさ踊りの太鼓に使われるくらい丈夫で、丈夫な革を使いたいと思って短角牛を使いました」

毎年8月に開催される盛岡さんさ踊り。しなやかな踊りと共にビル街に鳴り響く太鼓の音。この太鼓には古くから短角牛の革が使われてきました。

(中村俊行さん)
「革の専門の人に見てもらうと分かるんですけれど、繊維がぎゅっと詰まっているのでまさに太鼓の革でたたいてもたたいても壊れないっていうのは、そういったところから出ているんだろうなっていうのを思います」

国内で育てられる和牛は細かな脂肪が入る霜降りの肉が主流で、皮が薄く革用には適さないとされてきました。

しかし、いわて短角牛は冬場以外は山に放ち放牧によってストレスのない環境で育てられることにより、旨みの強い赤身肉と脂肪分の少ない分厚く張りのある皮になると言います。