色彩豊かな絵柄が魅力の陶磁器・九谷焼。
その作家8人による作品展が新潟伊勢丹で開かれています。

現代の『色絵九谷』の第一人者として知られる武腰潤さんと、7人の門下生による作品展です。

エメラルドグリーンの葉に今にも動き出しそうなヤマセミの描かれた絵皿や、4つの面を大胆に使った構図のなかで濃淡をつけた青い羽に赤や黄色がアクセントとなっているコバルトブルーで描かれたトキの香炉など…。
絶妙な色使いや力強い線が魅力の武腰さんの作品は、見る人の心をひきつけます。

一方で、武腰さんに師事する7人の作風は実にさまざま。
同じ九谷焼で全く違う作品に出会うことができるのが、今回の作品展の特徴です。

【九谷焼作家 安井一夫さん】
「九谷は昔から、五彩=“五つの色で華やかもの”っていうイメージが今もあるが、作り手はそれを乗り越えたいという気持ちが大きい。『昔はこんな九谷だったのに、今はいろんなものがあるな』と言われるような九谷焼になればいい」

この『武腰潤と九谷潤青舎七人展』は、3月24日まで開かれます。