日銀長崎支店は県内の景気について「緩やかに回復している」と21か月連続で判断を据え置きました。
日銀長崎支店が今月13日に発表した県の金融経済概況によりますと、物価上昇の影響は見られるも、米や野菜の極端な買い控えはなかったとして「個人消費」は緩やかに回復しています。
日銀長崎支店は今回、景気判断の7つの基準すべてで判断を維持し、県内の景気全体は「緩やかに回復している」と21か月連続で判断を据え置きました。
県内ではアジアからのインバウンド客や国内の団体旅行客が増えており、主要観光施設では前の年の同じ月から13.9パーセント入場者数が増加しました。
先行きについては、海外経済の動きや物価上昇による影響を注視する必要があるとして、伊藤真支店長は「物価上昇のなか賃上げで消費が促されれば景気判断の引き上げにつながる」と分析しています。