コメ作りを増やせと言っても・・・担い手も水田も減り続ける現実
ではコメ作りは増やせるのか。安城市の農家、畔柳さんはこう話します。
(大石)
「このあたりを工事していますが、元々はどんな場所だったのですか?」
(農家 畔栁真さん)
「元々は田んぼです。ここはほとんど僕が預かっていました」
(大石)
「ここはどうなるのですか?」
(農家 畔栁真さん)
「造成工事が始まって物流倉庫になります。田んぼとしての(土地の)相対価格よりもはるかに開発するときの土地の価値は跳ね上がりますので、その時にやっぱり地主の判断で『売った方が得』ということではないか」

(大石)
「もう作れなくなっている現状もあるのでしょうか?」
(農家 畔栁真さん)
「そうですね、だって僕は作りたいですもんね」
そして、弥富市の八木輝治(鍋八農産)さんも…
(鍋八農産 八木輝治 代表)
「地権者も、田んぼがあってもお荷物だからと言っている人が多いので、『(買い手が)あったら紹介してください』と言われます。そんなに(土地を)買うわけにはいかないのでなかなか難しいです」
JAも強い危機感を抱いています。

(JAあいち中央 営農企画部 岡田昌之さん)
「一番困るのは農家です。耕作する土地がなくなるということは、経営的にリスクが発生するので、いまある農地は全て現状のまま続けていただきたいというのがJAの考えです」
国を上げてコメ作りを抑制してきた中、担い手も水田も減り続けている現実。
日本のコメ作りを見直すときに来ているのかもしれません。