「コメ騒動」の反省 農水大臣が“コメ作り重視”へ方針転換

3月14日。国は放出する備蓄米の落札価格を発表しました。

(江藤拓 農林水産大臣)
「落札数量は14万1796トン。落札価格の平均は(玄米)60キロあたり税抜きで2万1217円でございます」

卸価格より少しは安くなりましたが、去年に比べればまだかなり高い水準。
何より14万トンという量は、流通量全体のわずか2パーセントに過ぎず、コメが安くなる影響はあまり期待できません。

そしてもう一つ、こんな発言も。

(江藤拓 農林水産大臣)
「食糧安全保障を確保するためには農地をしっかり保全することが大事。今までの水活(水田活用の交付金)は(田んぼを)畑地化することによって支援するという内容だったが、今回の教訓を受けて国民への(米の)供給力は“水田”としてさらに多く持っておいた方が安全であろうと。その方が国民も安心されると私は思います」

今回のコメ騒動の反省から、これまでの転作重視からコメ作り重視への方針転換を大臣が自ら示したのです。