■今後は時速360キロ時代も…注目は「進化する速度」

日本の鉄道は、明治から令和に至る5つの時代を生き抜いてきました。

150年前の開業時、最初の路線は、新橋―横浜間の29キロ。その後、鉄道は全国に張り巡らされ、現在は、JR・私鉄を合わせて約2万8000キロに広がりました。この間、車両の高速化も進み、1964年の東京オリンピックに合わせ開業したのが、“夢の超特急”東海道新幹線。



さらに今後、品川―名古屋間を最高時速500キロで結ぶリニア中央新幹線も開業する予定です。

日本の経済発展と日本人の暮らしを支えてきた鉄道。しかし、人口減少で地方鉄道を中心に不採算の路線も目立ち始めています。

元新幹線運転士のnews23福岡プロデューサーは、今後の鉄道について注目すべきは「進化する速度」だといいます。

元新幹線運転士 福岡大司プロデューサー
「この150年で速度で言うと、10倍くらいに高まった。所要時間で言うと10分の1になった」



いま、JR東日本が開発を進める次世代新幹線の試験車両「ALFA-X」は、時速360キロの運転を目指しています。ただ鉄道の高速化は今後さらに進むかもしれないといいます。



福岡プロデューサー
「これから先の50年、100年を見据えてみると、おそらく僕らが想像していないような乗り物がひょっとしたらできるかもしれない。そうなってくると本当、ビジネスの考え方とか、観光もどこでも日帰りとか、いろんな意味でライフスタイルがきっと変わっていく、そういったことを秘めているのが鉄道とか乗り物じゃないかなと思う」