丸山知事は14日午後、オンラインであった全国知事会の文教・スポーツ常任委員会で発言し、改めて国公立大学の授業料値上げに関し私大に合わせて国公立大学かくあるべきというのは粗雑な議論と批判。
「地元の国立大学に行かして、何とか(子どもに)大学教育受けさせようと思ってる人たちの進路を潰す気ですか、あんた方は?という風に大臣にお伝えください」
と激しく迫り、出席した文科省審議官は大臣にお届けしますと答えました。

また文科大臣が幅広い人選のためと発言したことに対し、丸山知事は、コメントを取り寄せて読んだとし、前段で個別の発言に対するコメントは差し控えるとされて自分への直接的コメントでないというのは理解しているとしながら
「私が問うているのは、私立大学から(中教審に)代表の方が入るのもあるでしょう。(でも)わざわざ150万円にするべきだとおっしゃった方を選ばれているのは、それなりの意図があってのことだと思われるのが当然ですよ。私が懸念していることが杞憂だったと思えるような大臣のコメントではないし、後の所で国立大学の負担水準、授業料については見直しをしていくって高らかに宣言されてますから、全然、引上げさせて頂きますって言われてるのと同じですよ」
と切って捨てました。

「(文科大臣が)『国立大学の授業料に関しまして、国の示す標準額の設定に当たりましては、国立大学の役割を踏まえつつ私立大学の授業料の水準等や社会経済情勢、また家計の負担状況踏まえまして、総合的に勘案する必要がある』と(言っている)。つまり私立大学の授業料を勘案して決める必要があると、いまだに言われてます。(しかし)私立大学の授業料は高過ぎるんじゃないの?元々。私立の私学でマスプロ授業みたいなのやって、年間100万円も(授業料)取ってやってる。挙句の果てに(有名私立)大学の財務は、資産に占める純利益の率ですよ、70%とか80%とかざらにある。こんな企業ないですよ、上場企業でも。何千億も資産があって、その7割も8割も純利益だ。そんなバランスシートを達成してる、無茶苦茶儲けてる慶応大学。無茶苦茶儲けてる所だ。赤字の所(私大)もありますけど。そういう(儲かってる)所に何故合わせるのか。私立大学の水準が正しいって、何でそんなこと言えるんだと。無茶苦茶儲け過ぎてるから、そこの是正をせないかんのじゃないか。と私は逆にそう思う」
と、有名私大の授業料を前提としての議論を批判しました。