国民感情への理解は?

日比キャスター:
15人分で合わせて150万円。私達は物価高で毎日工面して、何とか頑張ってる中で、何なんでしょうか。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
自分のポケットマネーと言っていますが、税金を引いた後ですから、本当のグロスで考えると大きな金額ですよね。

どう説明しようが、また「政治とカネ」という話は盛り上がってくるでしょう。商品券というと何となく優しいイメージがありますが、商品券というのはほぼ現金です。「秘書が届けたんだ」と本人は言っていますが、秘書は公務員であって、公務員がその公務の一環としてその業務をやっているということは、政治活動なのではないでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星氏:
今、企業団体献金の問題が議論されていて、自民党は「企業団体献金は悪じゃない、禁止よりも公開なんだ」と言っているんですが、今回のケースを見ると、公開されないお金が流れているということが明らかになったわけです。企業団体献金は禁止しないと、このような明朗ではないお金がどんどん流れていくということを、石破総理自身が実践してしまったというところです。

日比キャスター:
刷新が求められてトップが変わったのにも関わらず、というところですよね。

南波雅俊キャスター:
国民感情について問われた時に、「物価高を上回る賃金上昇という形でお答えする努力をしている」と言ってはいるものの、それが実現していない中であのようなことをすれば、国民がどう受け取るかというのを感じ取れないのかなとも思います。

TBSスペシャルコメンテーター 星氏:
石破総理はどちらかというと清廉な政治家で、「政治とカネ」とはあまり縁がないと言われていましたが、実際は「永田町の常識はその世間の非常識」のようなことを実践してる人だったんだなと。10万円の商品券を渡せばどのようなハレーションが出るかを考えつかないこと自体にずれが出てるなというところです。

安倍政権のときは、菅官房長官や今井秘書官など、かなり目を光らせてる人たちがいましたが、石破政権では周りをウォッチする機能も非常に弱いです。ズルズル進んでいってしまうのが散見されます。