卒業証書はみずからすいた和紙です。

山口県宇部市の小学校で卒業式が行われ、こころを込めて作った自分だけの卒業証書が授与されました。

卒業式が行われたのは今年度創立150周年を迎えた宇部市の小野小学校です。

菊池直樹校長から5人の卒業生に卒業証書が手渡されました。

この卒業証書は自分たちですいた和紙で出来ていて、校章のすかしも入っています。

卒業証書づくりは和紙の生産が盛んだった小野地区で2016年まで小野中学校で行われていました。

小野中学校が統廃合されたことで一時途絶えましたが3年前に小野小学校が引き継ぎました。

整列した卒業生たちは「この5人で小野小学校で学校生活を送れたことは、私たちの宝物です」と声を上げ、卒業生は6年間ともに過ごした同級生や在校生、保護者などに感謝の気持ちを伝えました。

卒業生・才木心春さん
「小野小学校の6年間は何事もみんなで全力で取り組めたし、ずっと笑顔でいられたのですごく楽しかったです」

卒業生・金子馨さん
「卒業証書は一生ものになるように気持ちを込めてつくりました。小野小学校と別れるのがものすごく悲しいけど中学校に上がることが出来るといううれしさも少しありました」

卒業生の父親(自身も小野中学校で卒業証書を作成)
「私が中学校卒業するときに同じように自分で和紙で卒業証書つくって」「とてもいいものを復活していただいて保護者として地域として誇りに思っています」

卒業生は地域の伝統を手に6年間過ごした学びやをあとにしました。