中小企業を中心とする労働組合の「全労連」は、春闘の第1回集計で賃上げ率について、去年と同程度の水準だったと発表しました。

全労連 黒澤幸一 事務局長
「高水準で回答が出ているのは超大企業だけという状況でありまして、中小企業は大変そこには及ばない」

中小企業を中心に、公務員や非正規労働者などあわせて90万人を超える組合員を有する労働組合の中央組織「全労連」。

きょう発表した第1回集計の結果では、定期昇給と基本給を引き上げる「ベースアップ」などを含んだ賃上げ率は平均で2.70パーセント、賃上げ額は平均で月額7028円でした。

賃上げ率、額ともに25年ぶりの高い水準となった去年と同程度の水準だということですが、物価高騰には追い付いていないとして、今後も多くの組合で交渉を続けていくとしています。