国が普及をすすめているマイナンバーカード。健康保険証との一元化で、“事実上の義務化”とも言われていますが、既に導入しているクリニックでは、便利になったのでしょうか。


(20代男性)
「さまざまに分けるよりは1つに一体化した方が国民にはやりやすい」

(50代女性)
「紛失したときに どうすればいいのかという漠然とした不安があります」

13日政府が発表したのは、事実上の「マイナンバーカード」の取得義務化。

(河野デジタル大臣 13日)
「2024年度 秋に現在の健康保険証の廃止を目指します」

河野デジタル大臣は2年後までに、現在の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する方針を発表しました。

普及を急ぐ背景にあるのは、マイナ保険証が去年の10月からスタートしているにもかかわらず、カードの取得率がいまだ国民の半分以下という現状です。

政府は今後、運転免許証との一体化も急ぐほか、カードを持ち歩かなくても済むよう、来年5月からアンドロイドのスマートフォンに、カード機能を搭載する方針を示しています。



(賛成 70代主婦)
「(一本化は)良いと思います。1枚でいろいろ使えるから」

(反対 40代女性)
「落としたりして、なくしたとときに、他の人につかわれてしまうと嫌だなと」


区役所ではマイナンバーカードを申請する姿も


この動きを受けて名古屋の熱田区役所の窓口には14日、マイナンバーカードの申請を慌てて行う男性が…



(カードの申請を行った男性)
「(保険証廃止のニュースが)新聞に載っていたので、(区役所が)混むと思って早めに行った方がよいと思って。会社の人も早く行った方が良いと言うものですから」

(名古屋市熱田区市民課 土居司主査)
「保険証廃止のニュースを受けて『マイナンバーカードを作るにはどうしたらいいか』とか、特に高齢の人からの問い合わせが多くなっている」


医療情報が丸裸になる危険が…


では、愛知県内226の病院が加盟する愛知県病院協会の受け止めは?

(愛知県病院協会 今村康宏副会長)
「情報が漏えいした場合、医療の情報が全部出てしまうと、その人の健康情報が丸裸になってしまうので、しっかりガードされないといけない。このあたりは今後、情報や対策が出てくると思うので政府にはしっかりと対策を出してもらいたい。せっかく機械も購入しているので、(患者には)利用してもらいたい」

“マイナ保険証”を一足早く導入した病院では…。