NTTドコモを名乗り、名前や携帯電話の番号などを聞き出そうとする不審な電話が相次いでいます。警察では安易に個人情報を伝えないよう、注意を呼び掛けています。
不審な電話は、まず自動音声で「こちらはNTTドコモです。お客様の携帯電話は本日で利用停止されます」という趣旨のメッセージが流れます。その後、手続きをするために番号の「1」番を押すよう案内が流れ、ボタンを押すとオペレーターにつながります。
MBCの記者が実際にかかってきた電話の指示通りに操作すると、男性が電話に出ました。そして、「自動音声が流れましたか?」と聞かれ、「流れました」と答えると、男は「それでは、まず名前を教えて下さい」と記者の名前を聞き出そうとしました。記者が「NTTドコモなら名前を知っているのではないか」と話すと、無言のまま突然、電話が切られました。
MBCにはこれまでに同じような電話が3件あり、いずれも電話を取ると自動音声が流れました。掛けてきた番号は「+81」という日本の国番号が表示され、海外から日本にかけている可能性があります。
県警によりますと実在する企業や警察などを名乗り、個人情報を聞きいてくる不審な電話が県内でも相次いでいるということです。
詐欺などの犯罪に利用される可能性があることから、県警では身に覚えのない電話がかかってきたら個人情報は話さず、電話を切る勇気をもってほしい、と話しています。そして身近な人に相談するよう注意を呼び掛けています。