クリスマスと名前に付きますが、多くの品種は2月から5月ごろに開花します。

(小平良子さん)
「この花は宿根草で、種をこぼしてそこに根付く。一般的には福寿草だと思って育てていただければ キンポウゲ科の。(だからこの春の始まり頃に咲くんですね)そうです」

このクリスマスローズ、花びらのように見えるのは実は「がく」の部分で花は中心の雄しべの外側に並んでいます。

がくの色は大きく分けてホワイト系やピンク系イエロー系、ブラック系などがあり、裏側やふちに別の色が入っている種類は「ピコティー」と呼ばれ人気があります。
色に加え、大きさやがくの重なり方もさまざま。
それは、小平さんが毎年、農園内のいろいろなクリスマスローズをかけ合わせて種を生み出し育てているからなんです。

(小平良子さん)
「変わったのを作りたいときは、花粉が出る前に目指す花の花粉を連れてきて受粉させて。そうするとこの子とこの子の間の子が生まれる。神秘的なの」

クリスマスローズはヨーロッパの寒い地域が原産のため寒い岩手でも育てやすいのが特徴です。


鉢植えでも育てられますが庭への地植えがおすすめで1つの株で10年ほど咲き、種をこぼせばまたその子を育て毎年、春の訪れを教えてくれます。

(小平良子さん)
「お庭に春一番に咲いた花を楽しんでいただければと思います。(クリスマスローズが咲くと)ホッとした感じ ああ春だと落ち込んでいた気持ちが明るくなります」

十和田クリスマスローズガーデン盛岡の今シーズンの販売は3月末までです。