春の訪れを告げる風物詩「雪の回廊」の開通に向けた除雪作業が、八甲田十和田ゴールドラインで行われています。2025年は除雪作業で雪が降る前の道路情報を基にした「3D地図」を初めて活用し、作業効率が大幅に向上しました。
中澤美寿妃 記者
「八甲田・十和田ゴールドラインでは、春に向けて除雪が進められています」
八甲田山中を通る八甲田・十和田ゴールドラインの酸ヶ湯と谷地の間、約8kmの区間は冬の間、閉鎖されています。
ゴールドラインは2025年の“豪雪”を受けて、積雪が多い所で5.8mと2024年を大きく上回っていて、今後の作業次第では雪の壁は7mを超す見込みです。
2月22日から始まった除雪作業は、順調に推移。
その一因となったのは、今年度初めて採用された「除雪システム」です。
八甲田除雪隊 作見晃一 隊長
「道路の位置だしの作業がなくなっただけでも、他の作業にあたれるので、その分の人件費も削減になるし、人が歩いて全部印をつけていくので、それがないだけでも全然楽です」
これまでは、雪が降る前に道路わきにある木の枝に目印をつけていましたが、このシステムでは雪が積もる前の道路の情報を3Dの地図に落とし込み、手元のタブレットに映し出しながら除雪作業ができます。
システムが導入されることで、作業日数は従来の3分の2程度に短縮されると期待されています。
八甲田除雪隊 作見晃一 隊長
「今年は雪が多いので、白くて高い壁ができて、観光客の方が多いので、みんなに喜んでもらえるような、他にないようなきれいな壁を作りたいです」
青森市と十和田湖を結ぶ八甲田・十和田ゴールドラインは、4月1日の全面開通を目指して作業が進められます