「大堀に戻る」窯元の決断
大堀相馬焼といえば、独特な輝きを持つ「青ひび」と躍動感のある「走り駒」さらには保温性がある「二重構造」が有名です。かつて旧相馬藩の大堀地区で特産品として普及し、今では300年以上の伝統を誇る「国の伝統的工芸品」に指定されています。

近藤さんは、震災後避難先を転々としながらいわき市で活動を再開し、7年前に登り窯をいわき市四倉町で復活させました。当時は、ここが「終の棲家」になるだろうと思っていましたが、窯元の避難指示が解除され、ただひとり、ふるさと大堀に戻ることを決めました。そして、去年、「生業の復活」と「産地の形成」のために浪江町大堀地区に戻って制作活動を再開しました。
大堀相馬焼・陶吉郎窯 窯元・近藤学さん「避難した当時から大堀相馬焼を続けていくためには大堀でやるしかないという気持ちが強かったので、帰れる状況になればいち早く戻りたいとずっと思っていました」
