東日本大震災からきょう3月11日で14年です。死者は1万5900人、行方不明者は2520人で、鹿児島には今も12の市町村に83人が避難しています。11日は各地で追悼の祈りが捧げられました。

鹿児島中央駅近くの一番街商店街です。東日本大震災の発生時刻、午後2時46分に市民らが黙とうを捧げました。

震災で亡くなった犠牲者を追悼し、被災地の復興を願うセレモニーがあり、ストリートピアノで唱歌「ふるさと」などが演奏されました。

(鹿児島市民)「歌って被災地に思いが伝われば」

(鹿児島市民)「足を止めて防災や震災のことを思い出して、いいイベントだと思った」

演奏に使われたストリートピアノは市民から寄贈された二代目で、11日にお披露目されました。

(ピアノ演奏家 柴籐ひろ子さん)「今年は大船渡の山林火災あったので、一生のうちに大きな被害を二度も受ける人たちのことも思いながら演奏した」

鹿児島市役所では11日、半旗が掲げられました。そして、震災が発生した時刻に、職員らが黙とうを捧げました。

鹿児島市からは、2022年度までの間、延べ154人の職員が公共施設の整備や健康相談などで被災地の支援にあたってきました。

(宮城・気仙沼市で支援した道路建設課・後藤光佑主査)「水産工場があった場所が津波で全部なくなっていた。東北で出会った職員や地域の方を思いながら黙とうをしている」

鹿屋市では、地元のコーラスグループや保育園児らおよそ80人が集まって黙とうし、全員で合唱しました。

(参加者)「私も当時小学生のころだったので、ニュースを見てすごく心を痛めた」

(参加者)「遠い鹿児島からでも祈りを捧げていることを知ってもらいたい」

県内各地で捧げられた祈り。復興への願いを強くしていました。