揺れの強さが弱いから津波が起きないということではない
一瞬にして人々の生活を奪ってしまう津波。
防災が専門の宮崎大学の村上啓介教授は、まず、住民自身が地震発生と津波のリスクを一緒に考えながら行動してほしいと呼びかけます。
(宮崎大学工学教育研究部 村上啓介教授)
「地震が起きると津波が発生する。宮崎県はそういう土地柄なので、まず、そのことを頭に先に思い描いていただきたい」

また、村上教授は津波のリスクについては、さまざまなケースが考えられると話します。
1896年に発生した明治三陸地震では、陸地での揺れがそれほど大きくなかったにもかかわらず、最大およそ38メートルの津波が押し寄せ、多くの住民が犠牲となりました。

(記者)
「同じようなケースは宮崎県の沿岸でも可能性としてあるのでしょうか?」
(宮崎大学工学教育研究部 村上啓介教授)
「はい。あると思います。だから、必ずしも揺れの強さが弱いから津波が起きないということではない」
