特撮の神様・円谷英二監督の出身地として「特撮文化」を盛り上げている福島県須賀川市で、特撮を体験できるイベントが開かれました。貴重な体験に、県内外から訪れた人たちが興奮をあらわにしました。
ミニチュアのセットの中で暴れる怪獣たち。実はこの怪獣、プロの着ぐるみ俳優ではなく、一般の人です。

9日、須賀川市で開かれた特撮体験ツアーは、特撮の撮影を様々な人たちに体験してもらおうと、すかがわ特撮塾を運営する映像製作会社が今回初めて開きました。県の内外から多くの親子連れなどが集まりました。
講師を務めたのは、ウルトラマンシリーズなどの監督で、すかがわ特撮塾の塾長田口清隆さんです。

実際の撮影で使われていたミニチュアセットを使って街並みを再現し、参加者が特撮塾で作られた怪獣のスーツを着て、実際に怪獣が暴れまわるシーンなどの撮影も行われました。参加した人たちは、楽しみながらも熱心に撮影をしていました。
東京から参加した子ども「とても楽しくて、ちょっとドキドキした」
茨城から参加した人「怪獣とかの中に入っているスーツアクターさんが本当に大変なんだなって思った。見ていた作品の監督だったので、本当に嬉しい、ここまで来たかいがあった」
県内から参加した人「実際に初めてミニチュアを見て、テレビで見ている臨場感がすごかった」
県内から参加した人「カメラを回してみて、臨場感のある映像をどうとるのか勉強になったし、これから映像作品を見た時にはそういうところも注目して見たい」

田口清隆監督「皆さんここまで来るからにはすごくやりたいって人たちだったので、前のめりに色々なことをやってくれたり、心からみんな笑って楽しんでいるのを見て、すごく楽しいイベントになった」
主催した会社では、今後もこうしたイベントなどで特撮文化を盛り上げていくことにしています。