一人でも多くの命を救いたい・・・後輩たちに教訓を伝える

誰も救えなかった、という悔しい記憶。次に災害が起きた際には一人でも多くの命を救いたい・・・と東日本大震災での体験を活かした独自の訓練で、後輩たちに教訓を伝えています。

(訓練)
「(サイレン)ちょっと待って、なんか流れたで。津波警報かもしれん、一回退出して。あそこの高い建物に避難しましょう」

救助活動中に緊急退避する訓練です。

(前田啓さん)
「活動に入って1時間ちょっとで津波警報が発令されたと無線だけの連絡が来ました。被災者にひたすら声掛けしながら、その人も一緒に近くにあったこういう高い建物に逃げた。次に応援がいる保障はないので、自分たちが力強く長く活動できることを留意しなければいけない」

命を救うため、後輩たちに自分の経験を伝える前田さん。市民にも、日頃からの備えを呼びかけています。

(前田啓さん)
「もしかすると我々が助けを求めている方のところに到着するのに時間がかかることも想定される。岡山市にも必ず災害は起きる。そうなったときに避難所であったり通行できる道路はどこかなとか、安全な高台はどこだろうっていうのを日頃から気にしていただいて確認していただくのが大事なのかなと思います」