各地で被災地に心が寄せられる中、岡山市消防局には今日を特別な思いを持って迎えた人がいました。
誰も救えなかった

(黙とう)
「誰も助けられなかった」
午後2時46分。この時間を毎年、特別な思いで迎えている人がいます。
(前田啓さん)
「これが実際に派遣された車両」

当時、26歳。救助隊1年目だった消防士の前田啓さんです。発災の翌日、岡山市消防局から宮城県多賀城市へ応援で派遣されました。

(前田啓さん)
「木のくずとか、建物の瓦、自動販売機とかいろんなものが堆積して道端に転がっている状況だった」