宮城県内で、1万人以上が犠牲となった東日本大震災の発生からきょうで14年です。被災地では、早朝から鎮魂の祈りが捧げられています。
仙台市若林区荒浜の海岸には、早朝から多くの人が訪れています。震災では、この海岸も津波に飲まれました。訪れた人たちは、犠牲になった人たちをしのび、祈りを捧げていました。

家族を亡くした人:
「残された人たちを守ってほしいと手を合わせた」
訪れた人:
「この地域で穏やかに生活できますように。身を守る行動はずっと忘れられないし、伝えていきたい」

町の職員など43人が津波の犠牲となった宮城県南三陸町の震災遺構、防災対策庁舎前でも、津波の犠牲になった人たちを追悼する人の姿がみられました。県のまとめによりますと、震災で県内では、2月末現在、関連死を含め1万571人が死亡、1215人が行方不明となっています。

訪れた人:
「14年もあっという間に過ぎ去った感じです。私たちはやはり手を合わせる場所がぜひ欲しい。町の中に何も残ってないから」
「業務上防災に携わっているのでしっかり態勢を取っていくことを伝えている」

震災の津波で児童と教職員合わせて84人が犠牲となった石巻市の大川小学校。児童の遺族らが足を運び、津波の爪痕を色濃く残す校舎に向かって静かに手を合わせていました。

児童の遺族「(3男が)死んだことがいまだに信じられない。死ななくてもよかったのにといつも悔やんでいる」
「亡くなった娘(次女)も今年26歳。成長を想像しながら今も頑張っている」

県は、2014年から3月11日を「みやぎ鎮魂の日」と定めています。
あの日から14年。県内はきょう1日追悼の祈りに包まれます。