東日本大震災の発生からきょうで14年です。岩手の被災地は朝から鎮魂の祈りに包まれています。岩手県大船渡市から中継です。

14年前の震災でも被害の大きかった岩手県大船渡市では、今回の山林火災で再び仮設住宅が建設されようとしています。私の後ろに見える旧綾里中学校が建設予定地のひとつです。

先月26日に市内で発生した山林火災では住宅102棟が焼け、このうち76棟は全壊でした。市はきのう、仮設住宅の整備を県に要請したことを明らかにしました。仮設住宅は旧綾里中学校に30戸、赤崎町の旧蛸ノ浦小学校のグラウンドに10戸がそれぞれ建設される見込みです。大船渡市に仮設住宅が建設されるのは東日本大震災のとき以来です。

例年であれば、地域が鎮魂の祈りに包まれる日ですが、この一帯では未だ水道水が飲める状況にまで復旧しておらず、住民からは、きょうが3月11日であることを考える余裕もないといった声も聞かれました。