東日本大震災の発生から、きょうで14年です。岩手・宮城・福島の被災地は朝から鎮魂の祈りに包まれています。宮城県気仙沼市から中継です。

宮城県気仙沼市にある震災遺構・伝承館です。高校の校舎だったこの建物には震災の爪痕がそのまま保存されています。当時は、津波で4階まで被害を受けましたが、教職員らは屋上に上がって難を逃れました。

東日本大震災の発生から14年となるきょう、被災地では早朝から亡くなった人を偲び多くの人が祈りを捧げています。

次女亡くした遺族
「14年たっても当時のつらいことや、今でも娘のことを考える」
三男亡くした遺族
「死んだことがいまだに信じられない。死ななくても良かったのにと、いつも悔やんでいる」

警察庁によりますと、震災の死者は1万5900人、行方不明者は2520人です。また、復興庁によりますと、関連死は3808人に上ります。

年月がたち、被災地では記憶の風化や伝承が課題となっています。

被災地はきょう、犠牲者を悼むとともに教訓を未来へつなぐ思いを新たにする日となります。