支援の形は「場所」→「人」へ
避難生活を送る人たちの「体」と「心」の健康を守るために…

内閣府の調査では、2016年の熊本地震の際に避難した人の4人のうち3人(74.5%)が「車中泊」を経験しています。これは避難所に避難した人(45.3%)を大きく上回っています。こうしたことを受け、政府は2024年6月に支援に関する基本的な考えを「場所」から「人」に転換する方針を打ち出しました。

大船渡の避難所では、イベントが中止となった学生団体が発起人となり、ラジオ体操を開催。避難生活を送る人たちの「体」と「心」の健康を守る取り組みが行われています。

避難者は
Q.体を動かすと気分は変わる?
「最高。体がほぐれて最高でした」
大船渡市健康推進課 主任保健師 小松千秋さん
「座りっぱなしはエコノミークラス症候群を発症するリスクが高まるので、保健師が巡回しながら、車中泊をしている方々に予防に関する啓発普及をしております」

長期化する避難生活のなかで、災害関連死を減らすための取り組みが進められています。