熊本県八代市の短期大学に通うインドネシア人の留学生が「学校側の不備で卒業資格が取り消された」と訴え、記者会見を開きました。

会見を開いたのは、中九州短大経営福祉学科2年のライ・モンド・スビト・シチュンキルさんです。

シチュンキルさんは2年前に入学し、3月14日に卒業予定でした。

支援団体によりますと、短大側は「卒業要件を満たしている」と説明していたにもかかわらず、卒業式の3週間前になって「1単位足りない。留年して来年度前期分の学費を支払ってほしい」と通告したということです。

また、短大は単位が不足している学生を対象に3月上旬に特別補講を実施しましたが、シチュンキルさんには補講を実施することを知らせていませんでした。

教授陣の配慮でシチュンキルさんも補講を受講できましたが、短大からは「卒業できる」との回答がないということです。

シチュンキルさん「私が悪かったですか?と思います。もう学校は信用できない」

この状況について、会見に同席した市民団体『コムスタカ 外国人と共に生きる会』は「外国人差別にあたる」と指摘しています。

中九州短大の担当者はRKKの取材に対して「卒業判定は適正。外国人差別にはあたらない」とコメントしています。

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