調理師資格の取得を目指す松本市の高校生が、「ジビエ」の特徴や調理について学びました。

松本第一高校食物科の2年生のために開かれた、講習会。

講師は、ジビエ料理の第一人者で、茅野市でフレンチレストランを営む藤木徳彦(ふじき・のりひこ)シェフです。

オーベルジュ・エスポワール 藤木徳彦(ふじき・のりひこ)シェフ:
「もともと生きている命を殺して食材にしているんだというところを、感謝を持って、我々料理人はこの食材に向き合わなきゃいけないと思う」

栄養価が高く、ヨーロッパでは高級食材として扱われる野生鳥獣の肉=ジビエ。

藤木シェフは、「野生ならではの個体差もあるが、部位にあわせて調理を工夫するのが腕の見せ所」などと説明し、実際に、県内で捕獲し処理されたシカの肉で解体を実演しました。

来年度の高校卒業までに調理師免許の取得を目指している生徒たちは、プロの技を間近に見ながら肉の特徴や包丁の使い方などを学んでいました。

生徒は:
「今までジビエのことは学んだことがなくて、初めての経験ができてすごくよかった」

生徒は:
「意外とやわらかいなと思ったし、ペティナイフでも簡単に(解体が)できていたのでびっくりしました。将来レストランで働きたいと思っているんですけど、ジビエも使って料理できる人になりたいなと思いました」

低温でじっくり加熱することで柔らかく仕上げられることなど、調理のポイントも教わった生徒たち。

講義の後にはシカ肉の唐揚げとスープを試食し、味の特徴もしっかりと学んでいました。