東日本大震災の発生から11日で14年です。
津波で流された木材から生まれたヴァイオリンのミニコンサートが富士河口湖町で始まりました。

ミニコンサートが行われたのは河口湖音楽と森の美術館です。
このヴァイオリンは東日本大震災の津波で流された木材や倒壊した家屋の柱から作られたもので、一部には岩手県陸前高田市で津波に耐えた「奇跡の一本松」の木片も使われています。
10日はクラシックと東日本大震災のチャリティーソングの2曲が演奏され、会場には優美で明るさも伴った音色が響き渡りました。
ヴァイオリン奏者 あすなさん:
「ヴァイオリンは渋みのある音色の楽器が多いんですけど、遠くまで響いてくれる明るい音色の素晴らしい楽器。明るい希望をどこかに届けられたらなと思いました」
会場では楽器の展示も行われています。
西垣友香キャスター:
「ここにはTSUNAMIチェロも展示されていて、裏面には油絵で『奇跡の一本松』も描かれています。しっとりとした雰囲気の中に1本の強い芯を感じます」
津波から生まれたヴァイオリンのミニコンサートは当面の間午後0時45分から連日開催される予定です。