金沢市中心部にある武家屋敷跡の土塀を冬の間、雪や水分から守った「薦(こも)」を取り外す作業が8日から始まりました。

金沢市長町の武家屋敷跡では、石川県造園業協同組合の職人30人が土塀を覆っていた薦を手際よくハサミで取り外していました。

長町では1キロ余りの距離に渡り冬の間、大小合わせておよそ550枚の薦が取り付けられています。


薦は、雪や雨が浸透することによって土塀が損傷するのを防ぐ役割があります。

状態の良い薦は翌年も使用されますが、年を追うごとに傷むため、毎年2割程度を新しいものに取り替えているということです。

職人・竹下康晴さん「今年は雪も結構積もったので、雪から土塀を守れた」

長町武家屋敷跡での薦外しは、9日も行われます。