「すべての人が婚姻を自由に選択できる世の中に」

同性婚が法律上認められていない日本。夫婦として一緒に暮らしても、配偶者控除や相続などの法的な権利はありません。
(原岡貴毅さん)
「結婚をするかしないか、する権利をくださいではなくて、(結婚を)するかしないかの権利を誰しもが持つのは、本当に最低限必要な制度だと思っている」

そんな中、同性婚を認めないのは憲法違反だと国を訴えた、いわゆる「同性婚訴訟」が続いています。
全国6つの裁判が続いていて、一審では愛知を含む5つで「違憲」もしくは「違憲状態」の判断が示され、続く控訴審でも札幌、東京、福岡で全て違憲判断に。そして、あすは名古屋高裁での判決を迎えます。

小牧市の貴毅さんと、えみりさん。2回目の婚姻届は、市役所に無事提出できました。
戸籍上の性別を変えることで、ようやく結婚できた2人。しかしホルモン治療や精神障害である診断を受けるなど、大きな負担がありました。そんな必要のない社会を望んでいます。

(原岡貴毅さん)
「すべての人が婚姻を自由に選択できる世の中になれば『こんなに大変なことは起きないのにな』というのは、すごく感じた」
(えみりさん)
「今回、いい判決が出ることを望んでいますし、判決だけじゃなくて国として法律を変えてもらいたいというのが望み」
全国的にも注目が集まる「同性婚訴訟」、名古屋高裁の判決はあすです。