初春の風物詩「野焼き」でも注意

また、この時期に多いのが「野焼き」。草原を維持するために欠かせない作業ですが、全国的には野焼きの火が森林に燃え移ったり、作業中の人がやけどしたりした例もあります。

熊本県内では3月8日に御船町の吉無田高原で、3月9日には阿蘇市の北外輪山一帯で野焼きを予定していて、自治体も注意を呼びかけています。

阿蘇市農政課 宮岡千尋 参事

阿蘇市農政課 宮岡千尋 参事「野焼きは観光目的でやっている訳ではない。車を(道路脇に)停めて見たり、車から離れて見たりすることは一番やってほしくない。今後の野焼きの継続にも影響するので、できるだけ離れた位置で見てほしい」

いつどこで起きるか分からない山火事。それだけに身を守る行動と予防の取り組みが重要です。

山火事の原因は「ほぼ人的要因」

熊本市、益城町、西原村を管轄する熊本市消防局管内では、毎年、6件程度の山火事が発生しています。

原因は人間の不注意で起こるケースがほとんどで、「たき火」と野焼きなどの「火入れ」が8割を占めています。

熊本市消防局は「強風や乾燥している時にたき火をしないこと」「市町村長の許可なく野焼きをしないこと」などを求めていて、万が一山火事に遭遇した時には、風下や山頂を避けて避難することを呼びかけています。