文字やデザインを切り抜いたシートを絵の上に置いて、穴が空いたところだけスプレーで色を付ける、「ステンシル」と呼ばれるアート。制作している男性には発達障がいがあり、他人とのコミュニケーションが極めて苦手でしたが、アートの制作を通じて、少しずつ自分の世界を広げようとしています。
◆ステンシルアートの作者は

商業施設のフロアを華やかに彩る作品。海外ブランドの時計を扱うショップの店頭にも飾られています。

スカーゲン天神VIORO店 光武七恵店長「私もデザインするのが好きなんですけど、独創的だなと思って素晴らしいなと思いました」
これらの作品は、障がいがあるアーティストが制作しました。佐賀県基山町にある障がい福祉サービス事業所「PICFA」。様々な障がいがあるメンバーが、思い思いに創作に取り組んでいます。
時計店に飾られた作品を描いた北村彰吾さん(28歳)です。

Q.このスプレーで書き始めてどれぐらい経つんですか?
北村彰吾さん「5年ぐらいですかね」
◆先天性の障がいでコミュニケーションに問題が
外見からは分かりにくいのですが、北村さんも発達障がいがある障がい者です。福岡県大刀洗町で暮らす北村さんは、他人とのコミュニケーションが苦手で、かつては家の外へ出ることもできませんでした。














