着工から6年、6つの地区で工事が完了

地下水の水位が高いことが液状化に影響することから、熊本市は地震の発生から3年後の2019年から順次、ポンプで地下水を抜いて地盤を強化する「地下水位低下工法」を採用し、工事を進めていました。

着工から約6年。きょう(3月5日)開かれた検討委員会で市は。

熊本市の担当者「対策の効果を維持できていると判断できます。よって2地区は事業完了とさせていただきたい」

市は、地区を8つに分けたうちの4つの区域、あわせて25.7haについて、「工事が完了した」と報告しました。

すでに2つの区域、あわせて3.1haでは、2023年度までに工事が終わっていることから、これで対象となる地区の約8割で、液状化の対策工事が完了したことになります。

残る2つの区域については、これから1年間程度経過観察をした後、熊本地震の発生から10年となる2025年度末までの工事完了を目指す考えです。

荒牧さん「液状化というのは本当に予想もしていなかった。やっと(工事が)できたのかという思いと、遅かったというのと、こんなに早くしていただいてありがたい気持ちと入り混じっています」

近見地区の工事完了をもって、熊本県内すべての液状化対策が完了します。