岩手県内公立高校の入試が5日行われ、およそ7000人の受験生が試験に臨みました。山林火災の続く大船渡市の高校では、避難している生徒も受験しました。

ことしの公立高校の入試には県立高校と盛岡市立高校を合わせた63校で6989人が受験しました。

このうち盛岡一高には午前7時半ごろから多くの受験生が集まり、中学校の教員や友人たちと持ち物を確認したり励ましあったりしていました。

5日午前9時すぎから国語、数学、社会、英語、理科の5教科の学力検査が行われたほか、5日から6日にかけては今回新たに導入された自己推薦で出願する「特色入試」が行われます。

(HBC 成田颯記者 ※JNN取材団)
「火災発生から8日目の朝、大船渡市では小雨が降る中、高校入試の初日を迎えました」

山林火災が続く大船渡市の大船渡高校でも試験が行われています。
中には避難生活を続ける中で受験に挑む生徒もいました。
受験生は真剣に試験に臨んでいました。

(生徒たちは)
「自分の家にも火が来そうで不安ではあった。(勉強は)ちょっとは集中できた
けど、やっぱり火が怖かった」


「いつ避難するか分からないので、物をできるだけ準備したりとか、不安な中での勉強でした」
「(火事が落ち着いたら)できるだけボランティアとかにも参加していきたいですし、力になれることはやりたい」

合格発表は14日で、各学校で掲示されるほか、県教育委員会の特設ページなどでも確認することができます。