琉球舞踊の小道具のひとつとして知られる「花笠」。沖縄の青い海やアカバナーを思わせる花笠は、琉球舞踊に欠かせない。その工芸品としての魅力にひかれ、新たな可能性を広げようと奮闘する人がいる。

那覇市出身の尾崎由香さん。花笠職人だった祖母・ツルさんのもとで、2019年から工法を学んできた。身に着けるエプロンは、ツルさんのお下がりだ。

▼花笠アーティスト 尾崎由香さん
「生地が弛んでくるので、それをしっかりと伸ばして貼るっていうのと、でも伸ばしすぎるとまたちょっと剥がれやすくなったりとか、微調整が難しい」

「 “沖縄”がギュッと詰まった、見ただけで沖縄が思い出せるような被り物なので、みんなに知ってほしいなと思っています」

活動を発表する場はSNS。投稿動画の制作風景をみせてもらうと…

「はいたーい、花笠アーティストのゆーかーだよ!今日は一日橋のマックスバリュについてお話しします…」

トークテーマは、花笠ではなく沖縄の日常生活の話題が中心。収録した音声に、花笠づくりの様子や作品の映像をあわせて投稿している。親近感を持ってもらえたら、という狙いからだという。

尾崎由香さんのSNS 花笠の映像と日常生活の話題を合わせて投稿