飲酒運転で、車いすに乗った高齢の男性をひき逃げし死亡させた罪に問われている男の裁判です。

検察は、懲役4年6か月を求刑し審理を終えました。

ひき逃げなどの罪に問われているのは、山口市の飲食店経営の男(45)です。

起訴状によりますと男は2024年11月、酒を飲んだ状態で乗用車を運転し、車いすに乗った高齢男性(73)をはねて死亡させ、その場から逃げたとされます。

公判で検察は、男が規制速度の2倍の時速およそ60キロで走っていたことや、事故の直後に呼気1リットルにあたりおよそ0.69グラムと、高濃度のアルコールが体内に残っていたことから「危険極まりない運転行為」と指摘。

居酒屋を経営し客の飲酒運転を注意すべき立場にもかかわらず、これまでに少なくとも10回以上の飲酒運転を繰り返しているとして懲役4年6か月を求刑しました。

弁護側は被害者遺族と示談が成立していることなどから、執行猶予付きの判決を求め、審理を終えました。