大手自動車メーカーと山形の匠が共同で生み出した伝統工芸品が、このほどお披露目されました。
山形のものづくりの可能性を広げてくれそうです。
矢野秀樹アナウンサー「匠の技がつまった山形鋳物、自動車の部品から出来ている」

新製品として県庁でお披露目されたのが、大手自動車メーカーのトヨタと山形の鋳物工房・菊地保寿堂が共同で手掛けた急須と冷酒器です。

トヨタ自動車 大學孝一さん「車で使用した材料を廃車にする際にまた車に戻せばリサイクル。価値のあるものにするのがアップサイクル」

トヨタはこれまでも自動車の廃材を使う「アップサイクル」で、刃物や鉄器などの伝統工芸品を生み出してきました。
トヨタ自動車 石島崇弘さん「誰でもできるものではない。伝統の技を持った方々と組むのが非常に大事」

今回、注目したのが山形鋳物。
廃車のブレーキ部品は耐熱性を高める加工がほどこされ、アップサイクルが難しいということですが…
菊地保寿堂 菊地規泰さん「(部品を)細かく削って固まりにして保存する。不純物が入らないか心配だったが、それを何回か溶かして段々と特質が分かってきて良い結果になった」

菊地さんは山形鋳物で磨いた鋳造術で、廃材を貴重な資源へと生まれ変わらせました。