岩手県大船渡市の山林火災は現在も懸命な消火活動が続いていますが、発生から7日たっても延焼は続き、焼失面積はおよそ2600haにまで広がっています。
現場には周辺自治体から『緊急消防援助隊』が派遣され、新潟県内の消防隊員も活動にあたっていますが、このうち1次派遣隊として新潟市消防局から派遣されていた隊員が、3日に新潟に戻りました。

大船渡市の綾里地区に入った新潟市消防局の隊員63人は、2月27日から3月3日まで活動にあたっていましたが、厳しい現場状況のなかで『水の確保』が問題だったということです。
【新潟市西消防署 三平岳生課長】
「下草を消すんですけど、腐葉土になっているのか、枯れ木の中の木が炭化しているのか…、放っておくとまた燃え始めるということがあるので、それなりに警戒を怠ることができなかった」
急な山の斜面では、へばりつくような態勢になりながら懸命に放水を続けました。

「水利不足のため、消火栓が使用不能となっていました」
「まずは水をどう確保するか非常に困難でした」
水の確保ができない場所では、茨城県の部隊が持ってきた大型水槽車からホースを引っ張って放水していたということです。

「その日その時によって、火が大きくなる場所が変わっていくことが、今回改めてわかった」
「避難した方々が一刻も早く元の生活に戻れるように活動していきたい」

大船渡市には、新潟県内の各消防から3日までに350人以上を派遣。
5日からは新たに、169人が3次派遣として派遣されます。