山口県内では7年ぶりとなるはしかの感染が確認されました。

山口県は、患者が不特定多数の人と接触した可能性があるとして、広く注意を呼びかけています。

山口県健康増進課によりますと、はしかに感染したのは、宇部市の20代の女性と20代の男性です。

女性は2月にフィリピンに渡航していて、12日に発熱し、26日に医療機関を受診しました。

予防接種歴は不明で、入院して治療を受けています。

男性は女性の同居家族で、2月16日に発熱し、21日に医療機関を受診。

予防接種歴は1回で、現在自宅で療養しています。

2人とも、3月3日に環境保健センターでPCR検査を行った結果、陽性が確定したということです。

はしかは空気感染、飛沫感染、接触感染で人から人へと感染します。

感染力が極めて高く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100パーセント発症すると言われています。

感染すると、およそ10日後に発熱やせき、鼻水といったかぜのような症状が現れます。

県内でのはしかの発生は7年ぶりで、県は患者の健康調査や接触者の健康観察、まん延防止のための指導を行っています。